年金制度改革関連法案について。

このままでは、年金は2057年まで毎年減り続け、基礎年金の水準は3割減少する見込みで、厚生年金の加入者も老後の生活が成り立たなくなるおそれがあります。

SNSでは、厚生年金加入者が損をするという誤解が流布しています。

これまでも厚生年金のお金は、厚生年金加入者の2階の報酬比例部分と1階の基礎年金部分に投入されていました。今回の改正案は、厚生年金加入者が9割を超える1階の基礎年金部分に多めに投入するよう、配分割合を変えるというものです。基礎年金は国庫負担分がありますから、幅広い世代で年金の受給額は増えることになります。

これに対して、70代の厚生年金加入者を中心に、年金額がわずかに減ってしまう世代が出てきてしまいますから、こちらについても手当てが必要です。

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