論・憲法~立憲主義を守るために はじめに

今夏の参議院選挙の結果、いわゆる改憲勢力が衆・参ともに3分の2を超えるという状況の下で、きょう、臨時国会がスタートしました。

昨年は安保法制の審議が進む中、衆議院の憲法審査会で与党推薦の憲法学者からも「安保法案は憲法違反」との指摘があり、与党はそれ以降、憲法審査会の開催を止めてきましたが、今国会からは憲法審査会を動かす方針です。どのような形で議論が展開されるのか、大変懸念されます。

というのも、自民党から公表されている「憲法改正草案」なるものが、とても危ない内容であるばかりでなく、そもそも憲法というものを理解しているのかという疑いさえ抱くようなものだからです。

そうしたことから、自民党憲法改正草案への疑問を起点に、「論・憲法~立憲主義を守るために」と題して、連載を開始することとしました。
副題を「立憲主義を守るために」としたのは、安倍政権の手法は、立憲主義に反する大変乱暴なもので、負の歴史と同じ道を再び辿ることになりかねないとの危機感からです。

歴史を振り返ると、権力者の失政により、多数の犠牲が払われてきました。立憲主義とは、過去の過ちを権力者に繰り返させないために、憲法というルールで権力者を縛るものです。

安倍1強政治の下、自民党改憲草案に基づく改憲へと突き進むであろう、この潮流が本当に正しいのか、警鐘を鳴らす役割を担いたいと思います。