山花 郁夫(やまはな いくお)

1967年、東京都調布市生まれ

晃華学園マリアの園幼稚園卒園
晃華学園小学校卒業
早稲田中学・高校卒業
立命館大学法学部卒業

元 LEC東京リーガルマインド専任講師
公務員志望者向けに「憲法」の講義を担当

好きな言葉:泰然自若
好きな食べ物:そば
趣味:野球・落語

経歴

2000年〜

衆議院議員初当選
法務副大臣
外務大臣政務官
衆議院法務委員会理事
憲法審査会幹事
環境委員会筆頭理事、
拉致問題特別委員会筆頭理事
郵政改革特別委員会理事、
民主党国会対策委員会副委員長
政策調査会筆頭副会長、
地域主権調査会事務局長など歴任
男性国会議員として憲政史上初めて産休を取得

2017年

枝野幸男代表とともに立憲民主党結成
衆議院議員総選挙4期目当選

衆議院憲法審査会会長代理
総務委員会委員
法務委員会委員
立憲民主党憲法調査会会長
ジェンダー平等推進本部副本部長
障がい者・難病PT座長、
東京都連合政務調査会長
郵政議員連盟会長
行政書士制度推進議員連盟幹事長、
UR住宅居住者を支援する議員連盟副会長等

2021年

衆議院議員選挙惜敗
捲土重来を期し活動中

実績

憲法のエキスパート

一貫して憲法畑を歩み、前任期時には衆議院憲法審査会会長代理を務める。与党との交渉役である野党筆頭幹事として、憲法の危機に立ち向かい、安倍政権による恣意的な改憲を阻止。立憲民主党憲法調査会長として、党の基本政策「憲法に関する考え方」を取りまとめ、立憲主義の回復に尽力する。

人権施策をリード

性同一性障害特例法を与野党協議の責任者として成立させた他、選択的夫婦別姓法案や婚姻平等法案、障がい福祉三法案、手話言語法案等の立案に携わり、社会的少数者や人権に関わる課題についての議論をリード。差別や分断を許さない、あるがままを誇れる社会の構築に情熱を注ぐ。

政策立案のスペシャリスト

法制度全般に幅広く精通し、当事者の声を活かす立案をモットーに、法務、総務、ジェンダー、障害者施策等、数々の法案を立案。立憲民主党東京都連政調会長を務めた際には、統一地方選共通政策を編さん。国政にとどまらず、生活に密着した草の根の政策まで手掛けるスペシャリスト。

攻守兼備の論客

衆議院議員4期を務める中で、政府、与党、野党の各立場で国会質問・答弁に立ち、豊富な法知識を武器に、国会論戦の中心で論客ぶりを発揮。外務大臣政務官時代には、日本を背負い、各国要人を相手に数々の外交折衝に臨み、国益に資する働きを展開。

SDGs(持続可能な開発目標)のベースを築く

外務大臣政務官時代には現在のSDGsの前身であるMDGs(Millennium Development Goals)を担当し、国際機関と連携しました。気候変動枠組条約第16 回締約国会議(COP16)では、日本政府を代表して、各国と二国間会議を行い、国際的な法的枠組みの基礎となるカンクン合意の成果を得ることができ、今日のSDGsの取り組みへとつながっています。

山花郁夫の原点

私はこれまで一貫して人権に関する問題に取り組んできました。

私の父(山花貞夫)は弁護士をしていたのですが、子どもの頃は弁護士という仕事がどのような仕事なのか理解できず、弁護士という仕事について母に訊ね、捕まってしまった人のために法律的なサポートをしていると聞いたときには、悪い人の味方だったんだとショックを受けた記憶があります。

ですが、犯罪を犯した人であっても「人権」があり、ちゃんとルールに則って裁かれる権利がある、そのためのサポートをするのが弁護士の仕事のひとつだと後に知ることになります。

また、祖父(山花秀雄)は戦前の治安維持法に違反したことで何度か捕まって牢屋に入っていたことがあります。

当時「戦争反対!!」と声高に叫んで官憲に捕まっていました。

まさに「表現の自由」に関わる問題です。

なお、父が生まれた日も祖父は牢屋に入っていたと聞いています。

私が「人権」や「表現の自由」について関心を持つきっかけ、原点になっています。

国会はどうしても多数決原理が支配していますが、多数決で奪ってはいけない権利や自由があります。

その思いを胸に、これからも活動を続けてまいります。

 
 

山花郁夫の思い

歴史上の人物の中ですごく尊敬しているのが、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)という人です。

有名な「I Have a Dream」という演説があるのですが、その一節にとても心を打たれました。

私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。

それは米国における人種間の問題として今でも残っていると思いますし、常に戦いによって権利は勝ち取られてきたのだと思います。

人権問題のひとつとして「LGBT」があり、最近でこそこれだけ顕在化していて、そのことについて訴える人も増えてきました。

LGBTの方々の人権問題として語られていることのひとつとして、同性婚があります。今世界的に見ると同性婚はすごい潮流で広がっていて、国によっては憲法改正してまで同性の婚姻を認めるという国が増えてきています。

かつて人権問題というと男女の平等のように古典的な不平等といったものであったり、依然として職場等でも賃金格差などがありますが、男女というだけではなく、そこに当てはまらない人たちがある調査によると7%ぐらい存在していると言われています。普通に考えて7%っていうことは学校のクラスに一人はいるという数字です。

自分はそんな人と会ったことないという人は、当事者から聞いていないだけ、あるいは当事者がカミングアウトできていないだけでかもしれません。以前にお会いした当事者の方は自らの性的指向に中学生ぐらいで気がついたものの、しっかりと自覚できるようになったのは高校生になってからだと仰ってました。

たとえば、昔は障がい者の方々が社会に合わせなければいけないという時代だったかもしれませんけれども、今はむしろ社会の方が障がい者の方々に合わせるべきという意識になっているのと同じように、性的少数者の方々が今の男女を前提とした法制度に合わせなければならないのではなく、むしろそういう人たちに合わせてあげられるような社会を作っていければと思っています。

人権というと硬い表現かもしれませんが、机の上で考えられて発見されたものではなくて、自分たちが自覚して獲得をしていったというのが人類の歴史です。

やはり声をあげて、訴えて、すべての人にとって生きやすい社会を作っていくということを、国がサポートしていくべきだと思います。

キング牧師の演説ではないですが、いつの日か日本という国も、障害があるかないかではなく、性的指向がどんなものかではなく、その人の人格によってフェアに評価されるような国にしていきたい、それが私の思いです。