審議できる環境を整えるのは政府与党の責任!
ここのところ下村博文元文科大臣のセクハラに関わる発言が取り沙汰されていますが、それに合わせてメディアに向けて気になることを発言されています。
『日本のメディアは日本国家をつぶすために存在しているのかと、最近、つくづく思う』ですとか、テレビは安倍批判の人ばかり使っている(参考 https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180424/soc1804240020-n1.html)みたいなことを言っています。
言論の自由というのは、もともと反権力の言論の自由として発達・獲得されてきたものです。
およそ野党の批判をしたりですとか、権力を礼賛するような表現は歴史的に弾圧されたことはありませんから、もともとメディアというのはそういうものだと思っていなければいけないわけで、いさかか理解が欠けているのではないかと思っています。
今の内閣について、極めて責任の取り方が希薄な気がします。
いろんなことが起こりすぎて少し前のことのように思われるかもしれませんけど、裁量労働制をめぐる議論の中で加藤厚労大臣はデータがインチキだったことを最終的には認めたんですけども『いや、あれは役所が用意したデータを読んだだけです、紙を読んだだけです』みたいなことを言われているんですけれども、データを偽装して社長さんが辞めた会社がありましたが、およそ一般の社会において『部下が書いた紙を読んだだけです、部下がけしからんですね』なんて言ってるトップは存在しうるでしょうか?
日本国憲法の第66条の3項で「内閣というのは行政権の行使について連帯して責任を負う」と明確に書いてありますので、このことについて責任が問われないのは私はおかしなことではないかと思います。
ここのところ問題になっている麻生さんについても本当にこのままでいいのか?というように思います。
報道では「国会が空転している」みたいな書き方がされています。
森友学園の問題についても、これまで国会から提出を求められた資料が改ざんをされていた、嘘をつかれていたことになります。
加計学園の問題についても、記憶に基づけばと言って証言されていた話と異なる記録が愛媛県や文科省から出てきています。
供述について信用性がかなり疑わしい状態になっています。
また、いろんなことについて資料提出を求めても「いま調査中です」という状態でありますので、この状況で委員会を開いて大臣に質問をしても「いま記憶に基づいて発言されてるんですか?」あるいは「紙を読まれただけなんですか?その紙は改ざんされてないんですか?」みたいな話になってしまうわけでありまして、これでは審議が成り立ちません。
しっかりと審議ができる環境を整えていただくことを我々は今求めている状態です。
「国会が不正常なのではなく、財務省や疑惑まみれの安部政権が不正常であるため審議ができない。政府与党には一刻も早く財務省そして安部政権の不正常を正常に戻していただいて、しっかり審議できる環境を政府与党が整える責任がある!」
辻元国対委員長の発言(国対役員筆頭理事合同会議にて) pic.twitter.com/gZhV40juYW— 山花郁夫(立憲民主党) (@yamahanaikuo) 2018年4月25日