薬不足について。
インフルエンザなどが流行していますが、調剤薬局では咳止めの薬がほとんど手に入らない状態が続いています。歯医者さんから抗生物質の錠剤が手に入りにくくなっているというお話も伺いました。
これまで、薬価は診療報酬の改定と同じく2年に一度改定されてきましたが、ここのところ中間年改訂といって毎年改定を行い、かつ薬価の引き下げを続けています。
しかし、薬価の引き下げはもはや限界を超えていると思われます。4円とか6円の薬のように、利益が出ないものは製薬会社としては作りづらい、というだけでなく、1年改訂では予見性を持った投資判断ができない状態になっています。このことが空前の薬不足を招いていると考えられます。
少なくとも中間年改訂をやめて、財源確保を行うことが必要でしょう。処方薬が手に入らず、市販の薬で代用とすことになれば、患者側としても負担が大きくなることを意味しています。