核兵器禁止条約第3回締約国会合へのオブザーバー参加を求ます。
核兵器のない世界を目指す議員連盟(福山哲郎会長)の勉強会に参加しました。国会図書館から、核兵器禁止条約締約国の会合にオブザーバー参加しているNATO加盟国のノルウェー・ドイツ・ベルギー、NATO加盟国以外でアメリカの「核の傘」の下にあるオーストラリアがどのような見解を持っているのかについての調査についてブリーフを受けました。
核禁条約を批准する用意はないとしながらも、いずれの国も、「核兵器のない世界」という目標については共有している、と述べていることが注目されます。また、オブザーバー参加することは核禁条約に対する諸問題への締約国の対処方針について洞察をえられるとするオーストラリアの見解が印象的でした。
福山会長からは、1月22日に議連として官房長官に、今年3月にニューヨークの国連本部で開催予定の核兵器禁止条約第3回締約国会合にオブザーバー参加を求めた際、前向きとも受け取れる発言があったにもかかわらず、報道によると、「オブザーバー参加は見送り、与党の議員を派遣することとした」からさらに「自民党としては議員の派遣を行わない」とトーンダウンしていることが懸念されるという発言がありました。
外務省からは、現時点では正式には決まっていない旨の発言がありました。昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したこともあり、このタイミングでオブサーバー参加を見送ることはモメンタムが失われてしまうおそれがあります。
引き続き、政府にはオブザーバー参加を求めます。