入管法改正案、与野党協議決裂。立法事実の検証を欠いた法改正は許されない。
5月14日に予定されていました法務委員会、私も質問に立つ予定で待機してたんですけれども、午後7時頃に流会になりました。
午前中から断続的に与野党の協議が行われていましたが、残念ながら最終的には決裂をし、委員長の解任決議案を提出することになりました。
そして最後まで与党側がウィシュマさんのビデオの提出を拒んだことを大変残念に思います。
なぜ我々がビデオの提出ということを求めているのかというと、入管行政のあり方についての大事な立法事実、エビデンスに関わる問題だからです。
もし、仮放免すべきであったにもかかわらず、そうしなかったのだいうことであるとすると、職員の個人的なミスなのか、あるいは組織的な判断ミスなのか、後者であるとすると、その原因と、ルールの見直しが必要なのではないか、という議論が必要なのではないかということになるはずです。
もし、そうではなくて適正な判断だったのだ、ということであれば、そうであるにもかかわらずこのようなことが起こってしまったということになります。
そうだとすれば再発防止のために、外部の病院の連携ということも含んだ医療体制や、看護の体制についてなど、是正すべき課題があるのではないか、ということになっていくはずです。
どちらの場合でも、法改正にあたっては重要な判断の材料になる貴重な資料ですし、さらには中間報告の信憑性にもかかわる問題です。
だからこそビデオの公開、少なくとも理事の方々による閲覧を再三求めているところです。
私たちは国会で法律を作っています。
法律の文言に間違いがあったり、あるいは制度設計に抜かりがあることによって、人の命にかかわることが起こる、ということを我々は肝に銘じて仕事をしていかなければいけないと思います。