憲法記念日にあたって
憲法記念日ということで、この機会に憲法の条文を読んでみようという人もいらっしゃることと思いますが、ただ文字を追うのではなく、なぜそのようなことが規定されたのかという背景に思いを巡らせたいものです。
今週のNHK朝ドラ『虎と翼』で、検察のストーリーに基づく自白の強要をした裁判で無罪判決を勝ちとるストーリーが描かれていました(面白かったです)。
日本国憲法が「強制、拷問もしくは強迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない」(38条2項)「何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には有罪とされ、又は刑罰を科せられない」(同3項)と規定した背景が想起されます。
『虎と翼』では、戦前の男女の不平等もテーマになっています。
人権は戦前の反省に基づいて宣言されたのだ、というだけでなく、常に勝ちとられるものです。同性婚や選択的夫婦別姓など、現在も権利のための闘争を続けている人々がいることを忘れてはなりません。
人権をめぐる議論がもっと盛んになることを望みます。
私も〝あなたがあなたらしく生きられる社会〟をめざして、活動を続けてまいります。