「権利のための闘争」イェーリング(著)

この本は岩波書店から販売されている、イェーリングの権利のための闘争という本です。

学生時代に読んでですね、結構有名な本なんですけれども、学生の頃に読んだ時にはちょっとしんどいなという思いだったことを記憶いたしております。

改めて見直したのですけれども、例えば序文のところにカントの言葉を引用して

みずから虫けらになる者は、あとで踏みつけられても文句は言えない。

というセリフが出てきてですねこのタイトル通り権利のための闘争は権利者の自分自身に対する義務であるということを説いてるものです。

何か不正があった時には自分自身で戦うことはその人の義務である、そして声を上げていくことによって例えば国もそういった形でいろんなルールが出来たりするのだから、それはその人のためだけではないんです、というような趣旨かなと受け止めております。

私が政治の世界で例えば人権だとか、最近はLGBTに対するちょっと心ないような文献、論文と言うには値しないものだと思いますが、そういった人たちとやっぱり何かあった時に声をあげなきゃいけないよね、というマインドというのはもしかしたらこの本の影響で、そういったモチベーションだとか使命感というのは同じような精神でやっているのかなと、そんな思いをしながら改めて読み返しました。

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