ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGOについて

国際芸術祭「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」(今秋開催予定→新型コロナウイルス感染拡大を受け、10日に中止決定)の総合ディレクター・中尾浩治氏が9日、記者会見し、広島県が外部の検討委員会を設け、同芸術祭への出品作品の可否を検討する方針を示していることに対し、「表現の自由という、芸術にとっての基本理念を脅かす」と抗議し、3月末で辞任したことを明らかにしました。

あいちトリエンナーレに関し、補助金が一部減額の上で交付決定された際にコメントしましたが、ひろしまトリエンナーレで検閲的な動きがあることに対して憂慮していました。

このトリエンナーレ展、今度は広島で行われるんですけれども、広島では第三者機関みたいなのを設けて、今度はその中で作品の出展について審査が行われるという報道もあります。

かえってそれが、一見すると公の部分が関わっていないような形で、よりソフトな形での検閲みたいなことになってしまったらいけないと思います。

【あいちトリエンナーレ展】補助金の一部減額交付について。 | 山花郁夫 | やまはないくお 立憲民主党 衆議院議員

外部委員会で展示作品を事前に審査するようなことが行われると、作品の内容にわたる審査が行われるおそれがあったからです。

中尾氏は、この県の方針に対して抗議したが聞き入れられなかったための辞任としています。

また、約30人のアーティストも抗議のボイコットを決めたということです。

国際芸術祭では、自国で迫害を受けているアーティストの出展も珍しくなく、昨年のあいちに続き、日本で検閲と非難されるようなことが起きていることは驚きをもって受け止められるのではないでしょうか。

新型コロナウィルスの報道が優先することは理解できますが、表現の自由にかかわる問題であるにもかかわらず、報道でのボリュームがあまりにも小さいことも心配です。

民主主義の基礎をなす表現の自由について、改めてその重要性を訴えます。