【新型コロナウイルス】民主的統制と科学的知見の両立について。

今、国会では新型コロナウイルスの対応をめぐって与野党ともにいろいろな議論があります。

同僚の議員も結構悩んでいる課題です。

そもそも今すでにある「インフルエンザ等特措法」というのがありまして、そちらの方で読めるではないか、というような話を結構前からしていたという経緯もありますし、また、政府は頑なに読めないのだ、ということで改正案という形で政府の法律案が出てくるという状況です。

この議論の中でいろいろと報道などでも民主的統制の部分についてどうなのだろう、という疑義を表してるところもありますし、その点で悩んでいる議員が多いのも事実です。

ただ、大事なことでありますけれども、それと並んで科学的知見と両立をさせるということも非常に大事なことだと思います。

国会によるコントロールと言うと、非常に見てくれは大事なことではあるんですけれども、他方、原発の再稼働の話と並べてみていただければと思いますけれども、どうしても議院内閣制の下ですといくら国会がコントロールすると言っても与党が決めてしまえばそれでオッケーということになりかねません。

他方、科学的知見に基づかなければいけないということになれば、専門家が縦に首を振らなければ再稼働できないという仕組みになってます。

今回の新型コロナについても、やはり科学的知見にしっかりと基づいて、ということが入っているということは私は大事なことではないかと思うわけです。

このことと合わせて、非常事態宣言の話と、憲法の緊急事態条項のことをごっちゃにして、自民党からもこの機会にみたいな声があったのも事実ですけれども、今回の話というのは新型コロナウイルスという特定の話について法律でやるということに対して、これだけ多くの方が大丈夫だろうかと心配されてるわけですけれども、憲法改正して緊急事態条項ということになると、これはもっと大きな災害とかですね、より抽象化された対象の大きなことについて、しかも国会での法律ということではなくて、政省令でできてしまうという話ですから、いかにこれが全然違う次元の話かということと、相当慎重に考えなければいけない話だということについては、是非区別をしていただければなと思います。

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