入管施設に収容中のスリランカ人女性が亡くなってしまった問題について、ご遺族の方からリモートでご意見を伺いました。
入管でスリランカの方が亡くなったということは報道でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
先日、法務部会でご遺族の方とリモートでご意見を伺う機会がありました。
どうしてこんなことになったのか?という真相について、いま法務委員会で議論が続いています。
本当に人が一人亡くなっていますし、しかも今回だけではありません。
入管で亡くなってる方は他にもいらっしゃいます。
こういったことが起こらないような法改正をしなければいけないと思っています。
実は入管法については大きな問題があります。
入国を管理をする方々と、難民の保護をする方々、相反するようなことを同じ組織が行っているということがひとつ大きな問題です。
先日、参考人の方も仰っておられましたけれども、例えば偽造パスポートを持って入国してきた人がいるとします。
これは入国の管理という観点からすると「怪しいやつだ」ということになるでしょう。
でも、難民の観点からすると「そうでもしないと命からがら出てこれないのだ」ということを意味するのかもしれません。
同じ組織で行うということがいかに不自然なことかお分かりいただけるのではないでしょうか。
言わば、検察官と弁護士の立場を同じ組織が行っているといのはおかしなことだと思います。
このふたつは、やはり切り分けた組織でシステムを作っていくということが大事なのではないかと思っています。
ご遺族はまず、ウィシュマさんの子ども時代や、大学卒業後英語教師して働いていた経歴、来日した経緯や健康状態などを紹介しました。そのうえで、母・スリヤタラさんは「一番知りたいことは、なぜ亡くなったのか。医療が十分だったのか大変疑問」だとして、日本の入管当局が監視カメラの映像を提出しないことについて、「非常に残念。私たちは最期の写真も見ていない。亡くなる前のビデオが見たい。本当に娘なのか、自分の目で確かめたい」と強い思いを述べました。また、妹のワヨミさんとポールニマさんは5月にも来日する予定で、「法務大臣には姉を長期間苦しませ、医療を受けさせなかったのはなぜか聞きたい」と訴えました。