「表現の不自由展・その後」の再開にあたって。

あいちトリエンナーレで「表現の不自由展・その後」が再開されたことがニュースになっています。

再開に向けて尽力された皆様には敬意を表したいと思いますが、他方で補助金の不交付決定という問題が残っています。

こんなことが認められてしまうと将来本当に大きな禍根を残すのではないかと思います。

警備の不備などを理由にしてますけども、おそらく誰もそんなこと信じていないんじゃないでしょうか。

中身について審査をしたのではないかということです。

この理屈がどんどん進んでしまいますと、例えば私学助成で政府と意見が合わない研究をしているところにもお金出さないということにもなりかねません。

また、今回の問題というのは発表の後に起こったことですけれども、戦前の検閲というのは必ずしも発表の前に全部審査していたという話ではなかったはずです。

新聞紙法(1909年に制定、1949年に廃止)というのがあって、事後に墨塗りがされたケースもあったと思いますし、ここに美濃部達吉さんという方の憲法の教科書がありますけども、天皇機関説事件というのがあって発禁本になってるはずですが、こういったすでに報じられていたものも後から発禁処分などというのも検閲という概念なのではないでしょうか。

今回のケースというのはこうした歴史的な検閲という概念に照らせばそれにあたる可能性が極めて大きなケースではないかと思います。